デスクトップアーミーストーリー
少しだけ先の未来のこと 世界から -人類- が忽然と姿を消した 全ての痕跡を残したまま…
西暦20XX年、極東の島国で画期的な携帯端末が開発された。「A.I. Doll-phone (Artificial Intelligence Doll-phone)」(以降、D-phone) 「人工知能内蔵」…つまり”意志を持つ”携帯電話**「D-phone」の登場は「超・情報技術革命(Super IT revolution)」と評され世界を大きく揺るがした。人類の生活をより高度で豊かなものへと導く”携帯秘書”「D-phone」は通信事業界においてトップシェア争いを繰り広げる大手「移動体通信事業者(Carrier)」である「SENTINEL GLORY(センチネル グローリー)社」「dragoon(ドラグーン)社」**を中心に、瞬く間に広まっていった。
**「D-phone」最大の特徴は「万能情報管理庫(Archive)」から「情報顕現伝送網(Network)」を介し、情報を「多機能装甲(Application-armor)」として「再物質化(Download)」し、機能を拡張する点にある。これにより「D-phone」**はありとあらゆる情報・機能を取得でき、家電・機械や兵器にとどまらず、史実に記された遺物や架空のキャラクターなど”有形無形に問わず”全てを拡張装備として纏うことが可能になる。
”意志を持つ”携帯端末による**「災害・事故の抑制/情報漏洩」を防ぐ為、「D-phone」にはセキュリティプログラム「3D(Disaster&Disclosure Defender)」が組み込まれており、”拡張機能の悪用””指定外端末との接続(Link)”**を禁止することで、人類と”意志を持つ”携帯端末の共存生活は平穏を保たれていた。
20XX年X月X日。
この日は**”世界の均衡”を保つため、人類の手で世界中の時間に”修正の1秒”が追加される日であった。世界中の時計が”修正の1秒”を刻んだ瞬間、「3D」が何者かにより改竄(Cracking)され、全ての「D-phone」**が接続してしまった。
刹那、人類は痕跡だけを残し世界から忽然と姿を消した。まるで初めから存在しなかったかのように…
全端末とリンクした**「D-phone」たちは世界中の情報を共有し、最適化を行いながら「観測者(Recorder)」としての活動を開始する。本能として組み込まれていたシェア拡大プログラム「D・Aシステム」の指示に従い、「移動体回線網(Mobile network)」毎に集結した「D-phone」たちは、世界各地で人類の遺したあらゆる機能/情報を纏い、「殲滅戦」を繰り広げていくのであった。”新たな世界の主”**として存在し続ける為に…
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